まずはアンダーハンド・キャスティングの生みの親、ヨラン・アンダーソン氏についてご紹介しましょう。北欧ではカリスマ的な存在と言っていいでしょう。あるサーモンの川ではその持ち主が彼の釣りを見たいがために、かなりの金額のギャラを払ってそこで単に釣りをしてもらったなどという逸話まであります。デンマークでは彼は熱狂的な崇拝の対象であり、“魔法使い”とも言われています。ノルウェーでは、彼はフライフィッシングの数学者と呼ばれています。スウェーデンでは、彼の本当の名前、“ヨラン・アンダーソン”として知られています。 彼がフライフィッシングの科学の部分に深い洞察を有しているということは不思議でもなんでもありません。なぜなら一生をそれに捧げているからです。5歳で釣りを始め、それからほぼ毎日釣りをしているのです。ある人は、彼は現代フライフィッシングのマスターだと言うかもしれません。若い頃、その当時の道具で釣りをしていた彼は、このスポーツの伝統の中では誰も試みてこなかったフライラインの実践的な調整に関するアイデアを持ち始めました。彼の技術的なバックグラウンドをもって、最高のパフォーマンスを出すためのタックルの開発をするために、フライキャスティングの物理学を解剖し始めました。その結果、革新的なフライラインの新テーパーやリーダーなどを生み出しました。それこそはアンダーハンド・キャスティングでした。現代のロッド生産技術は、大いなる可能性をもたらし、ヨランはそれを直ちに理解したのです。彼はその新しいテクニックに合うロッドデザインや先進的なアクション開発に取り組むことになるのです。 その新しい素材へと移行していた時期、彼はアメリカの有名なロッドメーカーのロッドデザインの仕事を請け負っていました。ループのカラー・コンセプト・ロッド、カスタムラインなどの開発はヨランがいなければ、不可能でした。しかしながら、我々がもう一つ感謝しなければいけないことは、我々にアンダーハンド・キャスティングを与えてくれ、それを使うための洞察を、また我々に釣果と喜びの機会を増やすために、厳しい状況下でそのアドバンテージを最大にするためのツールを作ってくれたことでしょう。 |