-北海道は櫻前線通過中!!-(小甲 芳信)

2010.5.7 Update
函館ではサクラの開花ニュースがようやく聞こえてきた今年のゴールデンウィークですが、3月から4月に掛けての晩冬に降った大雪の影響(山から吹き降ろす寒風)と、なかなか上がらない気温とで少々肌寒い5月を迎えている。
オマケに日照時間の少なかった今春ですから、殆どの河川は未だに雪代による大増水。 どこの川へ走っても遡上系アメマスを狙う事もままならず、残留型アメマスのユスリカへのライズなんてものは遠い幻となってしまっている。

さてさて、そんな気分の滅入りそうな雰囲気の北海道道南エリアですが、何も無理して川へ行かずとも、今現在は海岸線から狙うアメマスやサクラマスのベストシーズン真っ最中!! ともすれば、小・中規模河川の周りで、降海したサケ稚魚の群れへミサイルのように飛び込んではボイルを繰り返すアメマスやらサクラマスを見ることも出来る。
毎年4月の中旬にティムコの近藤さんやオギーさん、竹内さんらも訪れては、この釣りに夢中になっている。

ティムコプロスタッフ小甲 芳信

この日は朝からウネリがやや強く、潮の流れも上々と言ったところ。
このような海況では、広いサーフからアプローチをして、偶然回遊してきた魚とコンタクトを取るような釣り方ではあまりに非効率過ぎ。
それよりは複雑に入り組んだ岩礁帯の中から、一つ一つの潮路を見つけて拾い釣りをした方が、圧倒的に有利と言える。
また、透明度がすこぶる高い北海道南西部の日本海では、水深の急激な変化などが手に取るように分かるため、キャスティングレンジ内でそのような急深な場所があれば、そこはサクラマスが入り込んでくる可能性が高いため、見逃せないスポットとなる。

夜明け前から海岸へと降り立ったボクは、磯場周辺の幾つかの潮路を流し、大型のアメマスの姿を確認するも、フックアップまでには至らず・・・・
キャンディー系のフライには反応がイマイチなことから、スカッド系へとフライを変えてみる。 このパターンは、10年近く前から使い続けていて、絶大な信頼を置くパターンの一つ。
もちろん、毎年のように細部の変更はあるのだけれど、大まかなカタチは昔のまま。
マテリアルは、当時【ユーロシール】と言う商品名でティムコから売られていて、ファイバーがソフトなタイプのシールズファーなのだが、今は同社から新たに【ペレットダブ】として販売されている。これが最も効果的なマテリアルとなっている。見た目はあまりに「パッ」としないフライなのに、これが本当によく釣れる。

ティムコプロスタッフ小甲 芳信

以前はあまりメジャーなマテリアルではなかったかもしれないが、ネーミングなのだろうか?管釣りから火が付きその後は様々なジャンルでヒットしているようだ。お陰で函館の釣具屋さんに入荷するペレットダブは、もうほとんど大人買いのイキオイで買ってしまうボク(汗)
カラーもオリーブ系がダントツで、次いでブラウン系となっている・・・・

そこは複数の大岩が沈んでいて、その先5メートルくらいからは急激に深いポイント。
その大きい沈み岩の周りから、過去何匹もの大物を掛けたポイントだ。
付近一帯のウネリも治まる気配はなく、潮通しも良い。
沖からの潮路と岩礁帯を舐めるように流れ出る潮路がぶつかる辺りにフライを落とす。
2メートルもリトリーブしただろうか?
「ゴツンッ!!」と鈍いアタリの後、水面付近で激しいローリングサンダーが起こり、ダップン!!ダップン!!と、立て続けに水柱がぶち上がる。
バットパワーに定評のあるLOOPロッドが、コルクグリップの中から曲げられている。

ティムコプロスタッフ小甲 芳信

幾度となく繰り返した疾走をやりすごし、無事にランディングしたとたん、自然と気合のガッツポーズが出てしまった・・・・・「オッケー牧場!!」(笑)
なぜにこの時ガッツ石松なのかは不明だが、2度も3度も繰り返してしまった(汗)

この日は午後から仕事の予定があるため、この後早々に引き上げたのだが、このように至る所に潮路が生まれている海況だと、大好物の甲殻類を狙ったサクラマスが次々と浅瀬に訪れ、岸近くを悠々と泳ぎ去る姿を目撃する場合がある。
そんな状況も6月いっぱいまでは楽しめるので、どうか皆さんにも、チャンスがあればトライしていただきたいと思う。

ティムコプロスタッフ小甲 芳信

また、何か面白い魚が釣れたらお便りします。
それでは取り急ぎ、ご報告まで~

-KABU-